よとまる

主にTravis Japan/のえちゃか

Summer Paradise 2019 Travis Japan公演 ~数字との闘い~

810日から、22日まで、12日間。

今年もトラジャの、トラジャ担の夏が終わりを告げた。

 

私にとってはトラジャ担になってはじめての夏だった。

とても、濃い夏だった。

 

今回お話するのは、私の目線から見た、2019年夏の物語である。

 

さて、Summer Paradise 2019 Travis Japan公演

副題をつけるなら ~数字との闘い~ だっただろう。

私にとってはTravis Japanを好きになってから初めての現場だったわけだが、「数字との闘い」のお陰でそれ以上の意味を持つ公演となった。

 

 

全てが始まったのはやはり東京ドームなのである。

 

SixTONESSnow Manのデビュー決定が発表された。

上記2グループと「兄組」として括られていたはずのTravis Japanは辛酸を飲むこととなる。

Travis Japanのサマパラが始まったのはそれからわずか2日後だった。

メンバーからあからさまに発せられる「数字」という言葉。

このライブの公演期間中、つまり2019810日から822日までに虎者のティザー動画を100万回再生すること。

目標が明示化され、私は「頑張らざるを得ない状況」に追い込まれた。

 

22日オーラス開演時間までに100万再生を超えるには、毎日7万回近く再生回数を伸ばさなければならないらしい。

私のオタク生活は混乱を極めた。トラジャのために頑張ろうにもYouTubeは動画の再生回数に関する基準を公表していない。

「頑張ろう」「回そう」と言う言葉だけが空回りして、なかなか再生回数は上がらない。成果が目に見えないと、自分が回している分は本当にカウントされているのか不安になる。

周りの「回そう」という言葉は口だけで、回しているのは自分だけなのではないかと疑心暗鬼になる。

結果、疲れてしまい、さらに再生する気が失せてしまう悪循環。

 

7万回を下回る日もあった。その日のノルマを達成できないと、次の日からのノルマが加算されていく。川島如恵留くんが「のえまる」で心境を告白してくれた次の日、815日には再生回数が19万回と伸びたが、翌日816日にはお盆を抜けたこともあり、5万回に留まった。

 

なかなか波は来ず、一日のノルマが8万回、9万回と増えていく。

 

奇跡が起これば。

 

そんな枕詞をつけなければ「100万回再生」という言葉を頭に浮かべることもできないほど、目標は遠く、高い壁に見えた。

 

わたしには、今日まで誰にも言っていないもう一つの目標があった。

それは、私が唯一入る「21日昼公演」までに100万回再生を達成し、喜ぶTravis Japanの顔を一番に見ること。

そんなエゴにまみれた目標を持ち、「じゃあ私は誰よりも頑張らなくちゃいけないね」と自分のことを奮い立たせていた。

 

そんな目標もいつしか忘れてしまうくらい、「22日までに100万回」という目標が絶望的だったある日。

 

820日。奇しくもサマパラ唯一の休演日に。

ついに、その時が来たのである。

 

その日は、朝から動画の回転数がすこぶる良かった。いつも18時から深夜にかけての回転数に頼りきりだった「虎者」特報が、飛ぶ鳥落とす勢いで再生回数を稼いでいた。

 

すると、化学反応が起こる。

自分が再生するたびに数字が増えるから、動画を回すのが楽しくなる。

動画再生に参加する人が増え、どんどん数字が大きくなっていく。

 

まるで、ラスボス戦を前にして最強の助っ人が登場したかのような盛り上がり。

まさに、少年漫画のような大逆転ハッピーエンド。

 

100万回を達成したのは、821日午前3時半ごろだったという。

気が付いたら、その日の再生回数は驚異の30万回を突破していた。

 

同時に「#虎者NINJAPAN」「#Namidaの結晶」「#TravisJapan」がTwitterのトレンド上位を占め、820日から21日にかけての一夜は、「トラジャ祭り」と言っても過言ではないほどトラジャ担が一丸となって大きなことを成しえた時間だった。

 

トラジャ担にとっての祭りは88日ではなく、820日だったのだ。

そんな思いで、私はスマホの画面を見つめ続けた。

 

この祭りを盛り上げたトラジャ担の中には、私が815日に更新した「数字にこだわりたいトラジャ担へ。数字にこだわりたくないトラジャ担へ」というブログ*1を、読んだ方もいらっしゃるだろうか。

 

今、トラジャは思春期みたいなものだ。

頑張ったら疲れてしまう人は、頑張らなくていい。動画も回さなくていいし、グッズも買わなくていい。

頑張れるトラジャ担で、トラジャと思春期を脱するから、そのあとでいいから戻ってきてください。

 

 

私が広げた大風呂敷を、トラジャ担の皆様が綺麗に畳んでくれた。

しかも、私が自分のエゴで勝手に目標にしていた21日昼公演に間に合うというというおまけまでついて。

次の日にライブがあるというのに、興奮が覚めやらず、2時間半しか睡眠できなかったのを覚えている。

 

21日昼公演。トラジャのみんなは、事あるごとに「ありがとう」という言葉を届けてくれた。

うみに至っては「150万いけんだろー!」なんて、さらなるムチャ振りをしかけてきたけど。

でも、8/20ずっと家にいてYouTubeを見守っていてくれたうみ。

「わーー!俺らのファンすげー!」って、テンション上がっちゃったのかな、なんて思ったらとっても愛おしくて。

「みんなの頑張り、俺らに届いてるから。これからもよろしくね」

「一緒に頑張ろうね」

そんな優しい言葉をかけてくれたトラジャが、もっともっと好きになった。

 いつも見返りなんて求めずただひたすらにパフォーマンスを届けてくれるトラジャが私たちを頼ってくれるのが嬉しかった。

 頼っていいんだよって、胸を張って言える実績を残せたことが誇らしかった。

 

アイドルの応援をはじめてから、こんなにも毎日アイドルのことを考えていた日々は初めてだった。

 

 そして22日。サマパラオーラス。

 発表されたのは、「ジャニーズ事務所公式YouTubeチャンネル」の開設と、その初動画が「Namidaの結晶」のフルMVであるということ。

 

 初めから決まっていたことなのかもしれない。本当のところは分からない。

 でも私は、トラジャとトラジャ担の頑張りが、たくさんの人の目に触れるチャンスを掴み取ったんだと信じたい。

 

 SixTONESSnow Manのデビュー決定が発表された直後、トラジャとトラジャ担が悔し涙を流しながら歌った曲は「FIRE BEAT

 

 欲しいものに手を伸ばすんだ

一瞬のチャンス掴み取るんだ

 

 

 有言実行したよ、あの日のトラジャ、あの日のトラジャ担。

 聞こえてる?

 

 

Summer Paradise 2019 Travis Japan公演 ~数字との闘い~

 

これは、トラジャと、トラジャを応援する人々が作った、ひと夏の物語。

 

頑張ろうって発破をかけてくれた人、ひたすら無言で動画を回し続けた人、数字かぁって違和感を持ちながらも頑張る人たちに水を差さずにいてくれた人、頑張ることを託してくれた今回頑張れない人、陰ながら応援してくれた人、一回でも動画を見てくれた人、一回でも気にかけてくれた人。すべてがこの物語の登場人物だった。

 

2週間で100万回再生という目標を達成できたのは、奇跡じゃない。幻でもない。

これからトラジャとトラジャ担が自信をもって胸に掲げられる肩書き。

お互いを信じあえる証。

 

私は、この夏を忘れないだろう。

もし私がいつの日か、トラジャを応援した日々を思い出の片隅に追いやってしまったとしても、2019年の夏はその思い出の表紙だよ。

 

きっと、表紙はすぐに更新されるのだけど。

 

ねえ、Travis Japan

ねえ、トラジャ担

 

秋が来るよ。