Hey! Say! JUMPのコンサートに行っていきました(まるよん)

 場内の明かりが消え、あたりはペンライトの光だけに包まれた。「キャアアアア」と歓声があがり、直後にモニターがつく。オープニング映像は、Hey!Say!JUMPのメンバーが砂時計をひっくり返していく映像。9人全員が形も大きさも違う砂時計を返し、最後に残った一つを山田涼介が手にとった。その砂時計が手のひらで返され、新たな時を刻みはじめたその時。

 

 パッと目の前が明るくなって、9人がデビュー曲、「Ultra Music Power」と共に登場した。

 

 緊張の糸が解け、涙が溢れた。姿は豆粒ほどに小さい。モニターでしか顔も仕草も確認することができず、コンサートにいるという実感は沸かなかった。それでも、涙が出た。

砂時計型のペンライトを大きく振る。会場内57千のペンライトも私のペンライトと同じようにUMPのフリをなぞるようにして揺れていた。

 

 「Dreams Come Ture」、「Ride With Me」などと続き、コンサートの醍醐味、コール&レスポンスが楽しめる「Viva 9's SOUL」へ。

 私はアルバムにのった2015verしか知らないから2017verは全く分からなかったけど「ちねん!ちねん!」って叫ぶのはDVDで見てた通りだった。すごい!私、今あの場所にいる!と、初めて実感した。

 

 次の曲の途中で、Hey!Say!7(Hey!Say!JUMPの中の弟グループ。山田、知念、中島、岡本で形成)がいなくなっているのに気がついた。かなり早い段階で7コーナーだ。

sweet liar」。7の曲の中でも指折りのエロい曲。たまらん。胸元が大きく開いた赤いシャツの中から程よく筋肉がついた肌をチラつかせつつ、「Ah…」と吐息を漏らす、とにかくエロい。

 

 この曲には「やまちねタイム」が存在する。2番のAメロ途中、山田が知念に真正面から歩み寄り、両手で自分より拳一つぶん小さい知念の頭を包み込んだ。そのまま右手を知念の顎に添え、もうそのまま10センチほど近づいてキスしてくれ!!!!と会場内の誰もが思っただろう、かくいう私もその1人だ、とにかくエロい。好みど真ん中。やまちねは尊い

 

 いや待てよ、やまちねタイムがあるということは、ゆうとりんとけいとりんの「とりんタイム」もあるというわけで、パッとカメラアングルがやまちねからとりんに移り、そちらはそちらでいやらしく指を絡めてカップルつなぎにした手を私たちに見せつけてきた!!!なんたるエロさ。秘密の花園はここであった。

 

 必ずやまちねととりんにしてくるの本当に需要が分かっているとしか思えない。裕翔くんの差し金だと思う。彼はファンの萌えを分かっている。やぶひか強火担だし。

 

 なんて戯言を言っていると、7コーナーが終了し、BESTコーナーに。Hey!Say!BESTは薮、八乙女、伊野尾、有岡、高木の5人で形成されるHey!Say!JUMPの兄グループ。こいつらは去年みたいに本気だせばエロエロイケイケナンバーもこなすくせに、コントにはまっていて、それがBESTらしさだとかのたまう。でも可愛いから許す。コントの内容もかっわいくて、もう5年くらい前から変わってないんじゃないの?非モテメガネ男子の5人がモテる男を目指して修行するってやつだ。一昨年、社会人になってバラバラの人生を歩んでいた彼らが再集結してモテたいというみんなの合言葉を思い出し、また一致団結するというところまでドラマが進んだはずだったのに原点回帰ということでランドセルに黄色い帽子を被って登場。

 

 「ランドセルを前に背負うとカッコいいんだ!」とか馬鹿じゃないか。可愛すぎる。

7コーナーよりもだいぶ時間をかけてBESTコーナーがおわり、ステージに現れたのはドラムセットと裕翔くんだった。

 

 「キャアアアア!」とあがる歓声に目をまん丸にさせて驚く裕翔くん。そしてドラムを少し叩き、またあがる歓声に満面の笑みを見せる。その可愛さに「ぎゃあああっっ!!」と可愛くない歓声があがった。

 

 「かわいい?」と口を動かして聞く裕翔くん。「カワイイーー!!!」と返すファン。突如変貌し、ドラムをドカドカ叩く裕翔くん。「かっこいい?」と口パクで聞いてくるので「カッコイイーーー!!!!」と声を振り絞って叫ぶファン。満足げに口を膨らませ、ドラムのステッキでぶりっこみたいに頬をつつく裕翔くん。天使とは彼のことだ。ファンを翻弄しにかかっている。

 

 裕翔くんのドラムが終わると、バンドコーナーだった。「ありがとう〜世界のどこにいても~」という、彼らが迷走していた時の微妙なA面曲がロックバージョンで鮮やかに変身して演奏されるまさかの展開。

 

 バンドコーナーといえば、最近セトリ落ちしていたが「Dash!」という裕翔くん作詞の曲は欠かせない。なぜなら、途中でソロが入るからだ。

 

 「ドラム、裕翔!」薮くんのコールが入り、ドラムソロの裕翔くん。「ギター、圭人!」薮くんが叫ぶが、ライトが当たったのはベースの光くん。「ギター、圭人!」ともう一度コールが続き、今度こそ圭人くんがギターソロを弾く。あー薮ちゃんやっちゃったなーと、口元がにやけた。何事もなかったかのように「ピアノ、伊野尾!」といのちゃんのソロが続く。メンバーの半分楽器ができるHey!Say!JUMPかっこいい。

 

 そしてそして我らがセンター山田様はサックスが吹けるのだ。サックス。よりによってサックス。「Ignition」というバラードナンバーでサックスを吹く山田涼介に惚れない女などいるのだろうか。

 

 「切なさ、ひきかえに」や「JUMPing CAR」など過去アルバムのみに収録されている曲も披露され、会場のボルテージが上がる中、知念くんが出演する「未成年だけどコドモじゃない」という映画の主題歌、「White love」が流れ始めた!!最新曲!!嵐の「love so sweet 」を彷彿とさせるような恋愛ポップにも関わらず、フォーメーションダンスがキレッキレ

 JUMPのダンスを見ろ!!という強い意志を感じる最近の曲である。

 

 「White love」が終わると、MCコーナーだった。

 Hey!Say!JUMPのコンサートでは、MCコーナーで「疲れるから座ってくださいね〜」と言われる。みんな座る。他のジャニーズもそうなのだろうか。ロックフェスにはない親切さである。女性が多いからかな。

 

 MCコーナーで真っ先に触れられたのは薮くんの名前間違え問題だった。「まっ、それもライブ感ということで!」としれっと許してもらおうとする薮くんと、「俺今日に限ってギターっぽいソロ弾いちゃったからギターに間違われたかな〜?」とよく分からない反省をする光くん。

 

 9人もいると、全員が会話に参加することは難しいのか、誰かが話している最中に後ろの方でコソコソ別の話をしだすメンバーがいる。知念くんといのちゃんのお喋りが見つかり、何を話していたのか聞かれると、「いや、明日も薮くん間違えるかもしれないから楽器持っとかないとなって」と答える知念くん。「「知念、マラカス!」とか言われてね」といのちゃんにフラれ、マラカスをソロで振る真似をする知念くん。

 

 ひとしきりやりたいことが終わるとしばし沈黙が訪れるJUMPMCは相変わらず苦手のよう。しかしここはJUMPのホーム。ファンはみなJUMPのことを笑顔で見守る。

すると、今度は圭人くんが「知念の映画見に行ったよ!」という話題に。圭人くんの語りは可愛いのでニュアンスでできるだけそのままお伝えします。

 

 「あっ、あのねーオレ知念の映画見に行ったよ〜。みせこど。え、ふつーに、渋谷の映画館だよープライベートで。(ファン「えー?!」)ほんとにほんとにー。あのね、すっごいかっこよかった!知念がね、王子様だった!!あの知念がさー。映画館もほとんど満員でさー。たぶん知念のファンなんだろね、ストーリーとは全く関係ないところなんだけど、知念が登場したらヒッて小さい声あげるの。可愛かったなー。(メンバー「お前バレなかったの?」)それがねー、俺の隣の隣の席の人が、JUMPのバッグ持ってて、コンサートのグッズのね。だからファンの子だと思うんだけど、ぜんっぜんバレなかった!!(メンバー「マスクとかしてたんでしょ?」「そうそう、変装してね、だから気づかなかったんだよね」)あー、あのね、髪縛ってた。(メンバー「むしろ顔見せてるじゃねえか!!」)

 

 どうですか。可愛いでしょ。可愛いよね。全然バレない圭人くん可愛い。

 

 後は、今年(2017)何が印象に残ってますか?っていう話で、大ちゃんがメンバー全員坊主姿を披露したmusic.jpCM(裕翔「あのCMを見てね、私も坊主にしよう!ってなった人もいると思うんですけど」大ちゃん「いねえよ!」)「ぷるるん!」のキャッチコピーでグリーンバック撮影をしたコーセーのCMの話をしたり、山田のドラマ、高木のドラマ、紅白の予告宣伝をしたりしてMCは終了。

 

 舞台から姿を消したJUMPたちの代わりにモニターが映像を映し出し、「SUMMARY」について語り出す。

 

 「SUMMARY」は、Hey!Say!JUMPがデビューしてから45年座長を務めたジャニーズのコンサートの一つだ。Hey!Say!JUMPはジャニーズJr.などを率い、歌を歌ってダンスをするエンターテイメントショーを披露した。フライングもするし、綱渡りも空中ブランコも殺陣もする。当時学生だった彼らは夏休みを利用して1ヶ月に50公演近くをこなした。

 JUMPはコンサートで育ったと言われるのはこれが所以である。

 

 曲が流れる中、JUMPが出てきたのはドラゴンを模したゴンドラの上。

 これはSUMMARYの演出で使われていたものだ!知念がドラゴンにさらわれるみたいなストーリーで出てきた気がする!1階席、2階席にお手振りしてくれるJUMPくんたち。メンステに戻った彼らは和傘を使ってパフォーマンスをする。着物風の衣装から、舞台上で銀色の祭り衣装へ。さらにメンバーカラーの腰巻きがマジックみたいに出現し、これで終わりかと思ったら上着を脱いで彼らが上裸に!!!

 

 会場には今までで1番大きい歓声がドームを突き破らんばかりに溢れる。鮮やかな衣装チェンジは歌舞伎を見ているようだった。上裸のままセンステに移り、和太鼓を叩き出すHey!Say!JUMP。帝国の国をHey!Say!JUMPで全部賄うみたいな、贅沢な光景。それもつかのま、次の曲では、パーカー、MA-1、ミリタリーなど、ジャスティン・ビーバーみたいな格好で出てくるHey!Say!JUMP!そして「I/O」というこのツアーのリード曲!1番盛り上がるところでその曲チョイスしてくるのずるい。

 

 コンサートはクライマックスを迎え、ついにきました。10周年メドレー!2007年からその年に出た曲を10曲連続で歌う夢のようなメドレー!「情熱JUMP」とか、カップリングの曲も歌ってとても懐かしかった!!

 

 そして運命の時がやってきた。

 たしか、2015年、「Chau#」の歌唱中だったと思う。トロッコに乗って、知念くんが今コンサート中1番近くにやってきた!!

 

 うちわをブンブン振り回し、声の限りに彼の名前を呼ぶ。

「推し」には大きな力があるのだと、この時に知った。他の誰が近くに来て、手を振り、笑顔を振りまいてくれても、涙が出ることはなかった。

 みんな好き、と思っているはずなのに、「推し」が目の前にやって来た時、その圧倒的な感動に涙腺が決壊した。たった一瞬でも、表情が肉眼で見えなくても、その感動が薄れることはなかった。コンサートの真髄はここにあった。

 

 コンサートのラストは、「H.our time

 メンバーの岡本が作曲し 、Hey!Say!JUMP全員で作詞したアニバーサリーソング。ちょっと歌詞を見て欲しい。

 

 「何も知らず歩き向かった先に かけがえのない僕らの居場所が生まれた」

 「ただそこにいるだけの人 自分だけの暗い世界から ただ傍にいてくれる人 進む意味教えてくれたね」

 Jr.時代、グループも経歴も全く違った10人が集められ、生まれたHey!Say!JUMP10年経ってやっとメンバーとの絆を感じられるようになった彼らの歴史が見える。

 

 「正直つまづいた時もあった10年 理想とは違って」

 「悔しくて見返したくて きっとこんなはずじゃないって」

 10周年の頃には、きっと大きな存在になっているんだろうなと漠然と思っていた。だって憧れの嵐は10周年の前にすでに国立競技場でのコンサートを成功させるなど活躍していたから。とは知念くんの弁だが、確かに10年という重みのある言葉に比べ、彼らの存在はまだまだ世間に浸透していないように思える。こんなはずじゃない、と悔しさを滲ませるのは、空席に風船を詰め、自分たちの力では東京ドームを埋められないと痛感した数年前の記憶があるからだろうか。

 東京ドームを3日間、ファンでいっぱいにする今でさえ彼らは満足していない。まだまだこれから、さらなる飛躍を信じて進化し続けているのだ。

 

 「忘れないから 忘れないでね」

 サビに含まれ、何度も繰り返されるこの歌詞。

 アイドルは絶対的に「与える」立場にある。私たちはアイドルを好きになり、応援し、そして飽きたらそっと離れることもできる。心無い言葉で傷つけようとする人もいるだろう。

 

 対し、アイドルはファンを選ぶことができない。誰に対しても笑顔を振りまき、応援してくれることに感謝することはできても、離れたファンを責めることはできない。ファンに期待をしてはいけない。

 そんな彼らが私たちに言うのだ。

 

 「忘れないでね」

 もっと活躍してね、かっこいいままでいてね、メンバーは仲良しでいてね、結婚しないでね、私がファンでいる間はアイドルをやめないでね

 同じ1人の人間に、ファンは時に人権をも犯し得る過剰な期待をする。偶像と呼ばれるアイドルはそれを笑顔で受け止めるのみのはずだった。

 

「忘れないでね」

 なんと切なく、健気な言葉だろうか。

 10周年アニバーサリーにこんな素敵な曲を作ってくれてありがとう。

 会場が感動の渦に包まれ、いのちゃんはそっと涙を流していた。

 

 薮くんが最後の挨拶を述べる。この最後の挨拶を、薮くんは影で練習しているらしい。夢をありがとう。感動をありがとう。

 

 ありがとうがたくさん溢れて、胸がいっぱいになった。

 

 アンコールがあがり、コンサートTシャツを着たHey!Say!JUMPたちが現れる。3曲を歌って夢の時間は終わりを告げた。