入学から1年足らず、不本意なあだ名で呼ばれている。

こんにちは。はじめまして。klis16のmurと申します。一部のklis界隈でコンギョと呼ばれている奴です。
昨日の担当でしたenoughさんに誘われてAdvent Calendarに寄稿してみることにしました。
はじめに、簡単なプロフィールを。
岩手県出身
・klisAC16
・ViCC-映画をつくる会-所属
高校の時から文芸と放送に携わり、今でもいろいろ創作活動をしています。
最近で言えば、昨日、12/8(木)にラヂオつくばTURNで放送されたラジオドラマの脚本・監督を担当したりしました。
(って、本当は昨日までに言えたら良かったんですけど。もう埋まってたので)

 

さて、何を書こうか迷っていたのですが、自分の筑波大学でのアイデンティティはAC入試組であることかなと思ったので、AC入試の話を少ししたいと思います。

 

AC入試は、筑波大学が独自に実施している入試形態です。(実際はAO入試と似たようなものなのですが、いつもの通りちょっと変わった名前をつけたがる筑波大学

 

筑波のAC入試は国公立大学最速で合格が決まります。まず9月頭までに、一次審査の書類を送ります。一次審査の合格は9月中旬には発表され、(今年は9人でした)二次審査の面接が10月頭。合格が発表されるのは10月下旬頃です。(だいたい毎年5人程度)

 

一次審査の書類では、推薦入試でもよく見るような「志望理由書」の他に、「自己推薦書」というものを提出します。この「自己推薦書」が、ACで合格するための鍵です。
自己推薦書では、自分は筑波大学が求める資質を持っているということをアピールします。知識情報・図書館学類が求める人材は「課題発見解決能力を持った、コミュニケーション能力が高い人材」でした。それを、A4用紙に自由に表現します。枚数は不問。内容も構成も指定は無く、自由な分苦労しました・・・・・・。

 

私は、高校時代文芸部と視聴覚委員会(放送部のようなもの)に所属していたため、そこで「課題を発見し、解決した」ことをつらつらと書き連ねました。以下は小説の表現方法について。一部抜粋です。

 

 

④ 地の文を用いて場面の情景や登場人物の心理状況を具体的に表現する
 この表現方法の改善には視聴覚委員会での活動がためになった。文芸部で培った力を発揮できるだろうと、私は二年生のころから、ドラマなど、報道ではなく創作を専門にしてきた。台本作りまでは文芸部の活動のように作ることができたが、そこから先は未知の世界だった。カット割り、撮影、編集など、様々な技術を要する。
 特に苦手としたのが、カット割りだった。文芸で「○○は頷いた」と書けばいいだけのことが、ドラマだと、どの位置から撮るか、どの位置に主人公がいて、話し相手はどこにいるのかなどたくさん考えなくてはならない。
 また、登場人物の心情をそのまま書けないことも私を苦しめた。映像の中で表現できることは、登場人物の台詞と動きだけである。モノローグを多用すると、それは「テレビドラマにする必要の無い」作品になってしまう。媒体の選び方の失敗ととられてしまうのだ。私は先輩に助言をもらったり、テレビドラマを見たりすることによって研究を重ね、ドラマの撮影を続けた。
 その経験が文芸でも生きた。私は小説の場面を考えるときに、主人公の位置、相手の位置、テーブルの位置、ドアの位置などをイメージして書き進める癖がついていた。登場人物の描写も、「悲しかった」と心情をストレートに書くのではなく、「黙って俯いた」など、動きで伝える工夫をこらした。そのように、視覚に訴えかける描写を重ねたことで、結果として読者が想像しやすく、物語に入り込みやすい文章にすることができた。

【地の文を効果的に用いた作品例】

「そもそもなんでそんな部に入部したの」
 あけすけに物を言うこの少女達と私は、性格が合わない。そんなことは分かっている。それでも付き合いをやめないのは、ひとえに昼休みの教室で一人になりたくないからだった。
「なんとなく、かな。私ってバカだねー」
 きれいな黄色の卵焼きを箸で半分に切る。それをまた半分に。食べ物を口に運ぶのが億劫だった。心にもないことを言うのはずいぶん前に慣れた。空気に合わせて自分を貶めて、心の中では私の方が彼女たちを軽蔑している。
「ていうか、うざい先輩いるんだったらさ、牧田もやめちゃえば?」
 私の左隣から、そんな言葉が飛び出てきた。
「え、それって」
 思わず体が固まった。上手いかわし方を必死に探すが、頭が真っ白になって肝心なときに働いてくれない。ブロッコリーがゆるんだ箸を滑って弁当箱の中に落ちた。
(小説「白鳥の春」より)

 

 上の作品例は、自分の本当の気持ちをなかなか相手に伝えることが出来ない主人公の牧田と、クラスの友達との会話シーンである。表面では笑顔を作りながらも、ぼんやりと別のことを考えている牧田の様子を、卵焼きを無意味に箸で切る表現で表し、友達の何気ない一言への動揺を、ブロッコリーをつかみ損ねる様子で表現している。ただ「ぼんやりと会話を聞き流していた」や、「動揺した」などと表現するよりも、牧田の様子を映像として想像することができる。卵焼きの黄色、ブロッコリーの緑など、明るい色をイメージさせることで、本来楽しいはずの友人との昼休みを、牧田が苦痛に思っていることを強調する効果もある。

 

 

今見ると少し恥ずかしいですね。

 

実際始めてみると楽しいことばかりではありませんでした。万が一落ちた場合を考え、受験勉強も平行してやらなければならなかったし、高校の文化祭が8月31日にあったのですが、職員室と部室を行ったり来たりして一次審査の書類を制作していました。

 

最終的にはA4用紙27枚の自己推薦書を書き上げ、提出。一次試験の合格が分かると面接練習が本格始動しました。

 

なにしろ私立大学の推薦入試もまともに始まっていない時期なので、高校内でも面接練習システムの体系化がなされておらず、担任、学年長、進路指導というそうそうたるメンバーが私一人をいじめてきました。(笑)担任と相談して書いた志望理由書を学年長にボロクソに言われ、「だって担任はそれでいいって言ったのに・・・・・・!!」と涙をのむことも。(すみません、愚痴です)

 

そして面接当日。3学エリアまで循環バスで赴き、面接に臨みました。もう記憶はおぼろげなのですが、右端に全学のAC入試担当教員が座っており、真ん中にgth先生、左端にtzk先生が座っていたような気がします。gth先生がとにかく恐かった!!自分は高校時代にやってきたことは自信を持って答えられるのですが、大学で研究したいことが薄っぺらかったのでそこを追求され、大変しんどかったです。帰りの新幹線では走り去る景色が歪んでいくのを静かに見ていました。

 

しかし、合格発表当日。午前の授業を終え、ケータイを開くとお父さんから「おめでとう」というメールが。パソコン室に友達とダッシュし、筑波大学のインターネットを確認すると、確かに自分の受験番号がありました。そんなこんなで今私は筑波大学にいるというわけです。

 

いかがでしたでしょうか。AC入試について理解を深めてくださったら幸いです。AC入試は自分を大学にアピールする入試です。口に出すことはなくても、自分のことが大好きな自己肯定力のある人間が合格者に多い気がします。ですので、皆さんAC生と一緒になる機会があったら積極的に褒めていただくと、とても喜んで懐くかもしれません。(笑)

 

最後に宣伝を。私の所属しているサークルViCC -映画を作る会-が、1月末に冬季上映会を行います!私も出品しているので興味がある方は是非。詳細な情報はTwitterアカウント @viccfilms で随時更新中です。そちらも是非フォローお願いします!

 

読んでくださってありがとうございました。